妻が入院中、自宅-病院-会社を何度も車で往復しました。
車に乗っている時には音楽を流していて、よく口ずさんだりもしていたのですが、その中でも特に聴いたり歌ったりして泣いてしまった曲を紹介します。
花の匂い/Mr.Children
2008年に配信発売されたミスチルの曲です。
永遠のさよならをしても
あなたの呼吸が私には聞こえてる
別の姿で 同じ微笑みで
あなたはきっとまた会いに来てくれる
どんな悲劇に埋もれた場所にでも
幸せの種は必ず植わってる
こぼれ落ちた涙が 如雨露いっぱいになったら
その種に水を撒こう
本当のさよならをしても
温かい呼吸が私には聞こえてる
別の姿で 同じまなざしで
あなたはきっとまた会いに来てくれる
それまでは、この曲を聴いてもそんなに深く歌詞を理解していませんでした(というより理解できなかったのかも)が、この曲を作った桜井さんも「父親の死を意識した」と語っているだけあって、身近な人が亡くなる時にこの曲を聴くとかなり胸に刺さります。でも、辛さを倍増させるのではなくて、今は悲しい出来事が起こっているけど、これから絶対に幸せは見つかるはず、という希望をもらうことができるとても素敵な曲です。
「SUPERMARKET FANTASY」と「Mr.Children 2005-2010 <macro>」に収録されています。
Butterflies/BUMP OF CHICKEN
たまたま聴いていた、2016年に発売されたバンプのアルバムからは2曲あります。
孤独の合唱
その手を上げてみせて
生きていると教えて
僕の心を代弁してくれているかのような歌詞にびっくりしました。まだ生きているのに声をかけても何も反応しない姿をずっと見ていると、普段当たり前のように手を上げたりする動作でも生きている証なんだと気付かされました。
You were here
信じられないくらいにすぐ過ぎた
魔法の時間はすぐ過ぎた
頭の中は片付かないままで
枕まで帰る
まだ消えない 消えないよ
まだ輝いたままだよ
でもいつか消えちゃう 消えちゃうよ
こんなに 今こんなに愛しいのに
また会いたい 会いたいよ
もう会いたい 会いたいよ
君がいるのにいないよ
君の昨日と明日に僕もいたい
アルバムの中での流れとしては孤独の合唱の後になっていますが、曲調は大きく変わりとても心に染み渡ります。目の前に妻の体はあって心臓も動いているのに、会話もできない、そしてもうすぐ消えてしまうということを思わされ、切ない気持ちになりました。
Anniversary/ウカスカジー
2016年に発売されたウカスカジーのアルバム「Tシャツと私たち」に収録されている曲です。
厳しい冬は去り 今日はAnniversary
悲しかったことも 思い出にしちゃうくらい
今日は笑って 笑って いたいから
きっと明日あたり 寂しさが襲うだろう
だけどラララ 今はラララ
もう一人ぼっちじゃない
明日は明日の風が吹く
昨日より今日 今日よりも明日
新しい未来が来る
「Anniversary=記念日」で、記念にしたいわけではなかったのですが、底抜けに明るい歌詞・曲調にやられて泣きながら歌っていた記憶があります。妻の存在を忘れることはありませんが、悲しさやさみしさは時が経つにつれて徐々に和らいでいくだろう、ということと同時に「かわいい子供もいるし、よっしゃこれからやったるぞー!」みたいな気合い注入の役割を果たしてくれた曲でもありました。
まとめ
音楽というのは自分が置かれた環境によって聞こえ方が様々です。そしてしばらく経って再び聴いた時、当時の状況や心情を思い出させるしおりのような役割も持っています。今回挙げた曲たちも、僕にとっては大切な思い出のページのしおりになっています。
コメント