妻が亡くなってから色々な学びがありました。
遺族年金もその中の1つです。
実際に支給されるようになって、思ったこと・感じたことをお伝えします。
*あくまで僕の体験に基づいて書きます。遺族年金について詳細が知りたい方にとっては、得られる情報は少ないと思います。
遺族年金とは?
遺族年金とは、国民年金法、厚生年金保険法等に基づき、被保険者が死亡したときに、残された遺族に対して支給される日本の公的年金の総称である。(Wikipediaより)
つまり、社会人になり年金を納めてきた方が亡くなった時、その方が老後受け取るはずだった年金は遺族が受け取ることができるのです。
遺族年金の詳細
僕は遺族年金という制度を知らなかったので、突然年金機構からの封筒を受け取った時はビックリしました。
そして送られてきた書類に、入金口座番号等を記入して、いよいよ年金受給がスタートしました。
対象者は?
遺族年金が支払われるのは「亡くなった方の遺族に対して」ということですが、僕の場合は僕と子供の2人に入ってきています。妻は、厚生年金以外にも共済年金に入っていたようで、厚生年金は僕の口座に、共済年金は娘の口座に振り込まれています。
受給額は?
受給額は年金を支払ってきた期間によって上下するみたいですが、うちの場合は、妻が約7年程支払ってきた実績で、以下のようになっています。
- 厚生年金:1,005,600円/年
- 共済年金:512,766円/年
合計で年間1,518,366円です。
入金頻度は2ヶ月に1回、253,061円が年に6回入ってくる感じです。
受給期間は?
僕の場合、以下の条件で受給終了になります。
- 子供が18歳になった時
- 僕が再婚した時(事実婚含む)
あとは、子供が結婚しても終了したかもしれませんが、16~18歳で結婚してほしくないな~という思いがあるので、頭には入れていません。
それから、僕が再婚してすぐに離婚しても、受給再開にはならないので、再婚をするなら慎重になります。
思ったこと・感じたこと
遺族年金は意外とある!
僕の場合、年間約150万円が支給されるということで、意外とあるな~と思っています。妻は年収400~500万円稼いでいたので、トータル年収は下がってしまいましたが、働いていた人が亡くなったからといって、すぐに収入がゼロになるというわけではないということを知ることができました。
僕は当面再婚するつもりはないので、子供が18歳になるまで遺族年金を受給できる予定です。(法律・ルールが変わって停止する可能性もありますが・・・)
子供が18歳になるまでとなると、トータル受給額は、150万円×18年=2,700万円にもなります。なかなかの額だと思います。
僕は、この遺族年金については全て資産運用に回しています。
毎月、遺族年金126,530円を18年間積み立てると、、、
- 元本:27,330,480円
- 投資利益:16,854,052円
- 積立金額(最終金額):44,184,532円
- 利回り5%で想定
となる見込みです。
子供の養育費、学費等を考えても十分すぎるレベルです。
どこの銀行に預けても利息はほとんどゼロですから、貯蓄に余裕があれば資産運用に回した方がお得です。
僕は、楽天カードや楽天銀行と相性の良い楽天証券や、業界最大手のSBI証券で資産運用を行っています。口座開設・維持は完全無料なので、まずは証券口座を開設してみましょう。
生命保険は必要なのか?
先日の記事に書きましたが、僕は妻の生命保険の死亡保険金を受け取ることができませんでした。
その時、遺族年金の存在を既に知っていたかどうかは覚えていないですし、受給できると知っていたとしても、どれぐらいの額になるのかは把握していなかったはずです。
結局、遺族年金があるのであれば、保険金をもらえなかったことはそれほど痛手ではなかった、というのが感想です。
もちろん、男女が逆の場合、つまり旦那さんがなくなった場合では、専業主婦やパートをしていた奥さんは今後の生活がきつくなるということは想像できますが、僕のような高収入ではないサラリーマンでも子供ひとり養うには十分な生活ができていますから、家庭環境によっては、周りが勧めるからとか、みんな入ってるからといった理由だけで生命保険に入るものではない、と思うようになりました。僕が今入っている保険は、家の火災保険と自動車保険だけです。
生命保険に入っていない理由は、遺族年金があるからというだけではありません。
社会保障が超強力だからです。
妻が意識をなくしてから亡くなるまでの約3週間、集中治療室にずっと入院していたこともあり、最終的な医療費はなんと800万円超えでした。しかしながら、国の社会保険には高額療養費制度というものがあり、実際に僕が病院に支払った金額は10~20万円ほどです。
それもあって、民間の保険に頼るのはやめようという気になりました。
また、学資保険や貯蓄型保険など「○○年後にはプラスになる!」と謳う商品が最近増えていますが、それに掛けるぐらいの余裕があるのなら、自分で資産運用した方が全然プラスになります。結局、保険会社もお客さんからの掛け金を運用しているので、儲かった分は保険会社に抜かれていますからね。
子供のために、老後のために、といくらお金を貯めても、銀行や保険会社を頼っていては効率が悪いです。きちんと自分で運用して、子供のしたいこと、自分のしたいことができる人生にしていきたいですね。
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