シングルファーザーになったことによる仕事への影響

日常

シングルファーザーになったことで、日常生活は大きく変わりました。

私生活は、僕の両親に頼ることで何とか乗り越えることができましたが、仕事については、これまでどおり働けるのかどうか、とても不安になりました。

僕の場合、どのような変化があったか書いていきます。

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当時の僕の仕事

僕は、大学を卒業してから地元の化学系メーカーで、開発職として勤務していました。妻が亡くなった時では8年目で、月に1回以上は営業マンと一緒に県外出張(宿泊を挟むこともあり)に行ったり、半年に1回ぐらいの頻度で、1週間程度の中国出張にも行っていました。基本的には土日祝休み(第1土曜は出勤)で、残業時間は月20~30時間程でしたが、開発業務の進捗具合によって日ごとのスケジュールが大きく変わるため、毎日の残業時間はあまり安定していませんでした。

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会社からの配慮

僕がシングルファーザーになってから、会社は色々と配慮してくれました。

育児休暇の取得

世の中的にも、男性の育児休暇取得が珍しくなくなってきたこともあり、総務部長からは「育児休暇を取得しても良いよ」という提案をいただきました。上司も、それについては僕の判断に委ねるとのことでした。ただ、娘は問題なく保育園に通うことができていましたし、夕方以降は僕の実家で親に面倒を見てもらえていたので、わざわざ育児休暇を取るほどでもないと判断し、普通に働くことにしました。

遠方出張の制限

出張はほとんどが県外であり、たまに宿泊を挟むこともありましたが、上司からは「子供の世話をするのが優先だ。無理に行かなくていい」と言われました。しかし、僕の親は意外と子供の面倒を見るのが好きだったようで、出張のたびに「子供の面倒見てくれる?」と聞くと、嫌な顔一つせず「どうぞどうぞ」と言ってくれたので、結局出張についてもほとんど断ることがなかったような気がします。

残業時間の規制

会社自体があまり定時に帰ろうとする雰囲気はなく、中にはダラダラと残業をしている人もいて定時で帰りにくい空気でしたが、上司からは「気にせず早く帰ればいい。何なら私もできるだけ早く帰るようにする」と言われ、緊急性を要する仕事はあまり僕に回ってこないようにしてもらえたので、残業時間は周りの人と比べるとかなり少なくなりました。さらに、月に一度の土曜日の出勤も無理せず遠慮なく休んでいいという、とても働きやすい環境になりました。

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厄介なことも・・・

上述のとおり、周りの方々の多大なるサポートのおかげで、会社で働くだけなら何不自由なく過ごすことができていたのですが、意外と厄介なこともありました。

外部の方との会話

出張や来客の対応をすることもしばしばあり、夜は接待で飲みに行くこともありました。飲みに行くと大体プライベートの話も出てきます。すると、知り合って間もない場合は「結婚されてるんですか?」とか「子供はいらっしゃるんですか?」とか聞かれるんですよね。結婚のことを聞かれた場合は、「してたんですけどねぇ、色々ありまして・・・」と濁していました。その後、深く聞かれた場合には正直に出来事を話しますが、「そうですよね!色々ありますよね~!」と笑いながら適当に流してくれる人もいました。子供のことを聞かれた場合は、何のためらいもなく「女の子がいますよ」と堂々と答えていました。

あとは付き合いが長くて、僕が結婚したことも子供が産まれたことも知っている人が相手の場合も困りました。僕の事情を知らないままに「お子ちゃんはかわいいか?」とか「奥さんは働いてるん?」とか聞かれました。その時は、妻が普通に生きている感じで適当に答えていましたねぇ・・・。

このようなことがあって、外部の方とは普段からプライベートなことはあまりしゃべらない方がいいな、と思うようになりました。

新たに入社した人への説明

妻が亡くなった時に一緒に働いていた人達は、僕の家庭環境を分かってくれていますが、それより後から入社した人は何も知らないため、どこかで会話に違和感を抱くみたいです。他部署であまり関りがない人は特にどうでもいいのですが、直属の後輩にあたる人だと説明しておいた方が良いだろうと思って、そのタイミングを伺ったりしていました。事情を知らない人が1人でもいるところでの会話にとても気を遣っていました

妊娠・出産に対する反応

同じ会社の人に限った話ではないのですが、○○さんが妊娠したとか、出産したという話を聞いても、素直にお祝いの言葉をかけてあげられなくなってしまいました。言葉では「おめでとう」と言ってても、心の中では「無事に済みますように」ということばかり考えてしまいます。5年経ってもこの状態なので、今後もこれは解消しないのでしょうね。。。

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現在は・・・

このように色々とお世話になった会社でしたが、今は別の会社に転職しました。転職した理由はいくつかありますが、お客さんとの関係性を一旦リセットしたいと思ったのはその中の1つです。

転職するうえで2社面接させていただきましたが、シングルファーザーであることについて話しても、それで不採用にしようとせず、両社とも内定を出してくれましたし、「突然保育園から呼び出しがかかって休まざるを得ない時があるかもしれない」ということも了承してもらえました。

実際に、その2社のうちの1社で働いていますが、前の会社と同じように色々と気を遣っていただけるので、とても働きやすいです。

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