妻が亡くなって子供と2人っきりになってから、人生や生き方について色々と考えるようになりました。
どのようなことを感じて、どのような行動をとったのか紹介します。
妻が亡くなる前
妻が亡くなる前は、共働きで2人ともバリバリ仕事に出ていました。
妻が結構なブランド志向な浪費家であったため、2人で働けど働けど貯金は世帯月収の2,3ヶ月分ぐらいしかなかったような気がします。
妻は割と仕事自体はそれほど苦にしてなさそうで、職場における悩みや愚痴はほとんど聞いたことがありませんでした。僕の方は、会社に行くのは嫌でしたが、性格上なんとなく「このままこの会社に定年までいるんだろうな~」ということを考えていました。特に理想の人生とか、やりたいことは何も考えたことがなく、このまま家族でのほほんと暮らせたらいいなぁ、ぐらいにしか思っていませんでした。
妻が亡くなってから
人生について感じたこと
ありきたりな言葉かもしれませんが、人生はあっけなく終わるし、それがいつかも分かりません。「明日があるさ」と言われ、それで気持ちがラクになるのは分かりますが、実際のところ明日が来る保証はどこにもないのです。
妻は娘とやりたかったことがあったでしょう。しかし、それを何一つ叶えることができなかったのです。想像するだけでとても胸が痛みます。
なので、生きていくうえで大事にしたいと思ったのは、
- 理想的な人生を追い求める
- 家族との時間を大事にする
ということです。
1.理想的な人生を追い求める
働いている会社でのらりくらりと働き、お給料をいただいて定年まで過ごせばいいと思っていましたが、それで人生を終えるのはもったいないです。
夢というと大げさですが、今の仕事が自分のしたいことなのか、ストレスなくやれているのか、そういったことを考えると、より自分の理想に近い人生はどういうものかがぼんやりとですが見えてくるはずです。
僕の場合は、開発職であったにも関わらず、その製品自体にそれほど興味がなかったり、人間関係が煩わしいと思ったり、よくぞ10年近くも働いてきたもんだと変に自分に感心してしまうほどでした。
きっと、年老いた時や死ぬ直前になって自分の人生を振り返った時、良い人生だったと思える人は、自分のやりたいことをやって生きてきた人だと思います。理想的な人生があって、それが実現しなくてもそれを目指して行動していれば、幸福度の高い人生を送ることができると思います。
2.家族との時間を大事にする
家族との別れほどつらいものはそうそうありません。今でも、子供がちょっと熱を出しただけで「大丈夫かな・・・」ととてもソワソワしてしまいます。
いつかは必ず別れは来るものですが、先ほど書いたように、その別れはいつ来るか分かりません。仕事に没頭したり、友達とばかり遊んだりすることを悪いとは言いませんが、その分、いやそれ以上に家族と過ごす時間も大事にすべきだと思います。
僕がとった行動
以上を踏まえて僕がとった行動、というか目指すべきところはずばり「FIRE」です。
FIREとは、「Financial Independence Retirement Early」の4つの単語の頭文字を取ったものです。日本語に直訳すると、「経済的自由を手に入れて早期リタイア」といったものになります。
最近はインターネットやSNSだけでなく、本やテレビでもFIREという言葉を見かけるようになり、ちょっとしたブームになりつつあります。実際のところ、当時の僕は「リタイアしたい!FIREしたい!」と思ったわけではなく、なるべくストレスなくお金を稼いで、できるだけ家族と過ごせる時間を確保できるようにしたい、と思ったのであって、最近FIREという言葉が出始めてから、結局目指すところはFIREなのかもしれない、と気付いたということです。
そして、それを目指して僕がとった行動は、
- 副業
- 転職
- 資産運用
- 節約
この4つになります。
1.副業
とにかく会社に行かずに稼ぐことを考えて色々調べたところ、ブログを書くと収入を得られるかもしれないということを知ったので、副業としてブログを開始しました。
実は当ブログは、僕にとっては2サイト目にあたるもので、数年前に開設した別のブログも運営しています。そちらのブログでは収益化まで達成できており、Googleアドセンス、アフィリエイトにより毎月5桁円ほどの収入があります。
また最近では、クラウドワークスやココナラを使った副業にもチャレンジしていますが、なかなかお仕事をいただくのは難しいです。でもとりあえず挑戦しなければ、お金を稼ぐ機会を得ることができません。ひたすら継続するのみです。
2.転職
勤めていた会社が副業禁止であったこと、それから、自分が好きでもない仕事をいつまでも続けるのは時間の無駄だと思い、転職活動を始めました。
半年ほど転職活動をして、無事に今の会社に入社することができ、幸運なことに今の会社では副業OK、個人事業主や会社の開業OK、コロナ禍における在宅勤務OKとかなり環境に恵まれています。さらに、「年収は下がっても構わない」と思っていたにも関わらず、年収アップまで実現できて、行動してみて良かったと思っています。
ハローワーク等に行かずとも、ネットで検索ぐらいはできますし、行きつけの美容院等で相談してみたら「知り合いの社長さんが働きたい人探してたよ~」なんてこともある、という話を聞いたこともあります。転職活動自体はほとんどお金がかかるものではないですし、リスクを伴うものでもないので、自分の仕事にストレスを抱えているのであれば、他にどんな会社・仕事があるのか見てみればいいと思います。
3.資産運用
FIREを実現するとなると、資産運用は必須になります。
資産運用とは、自分の持っているお金を運用して効率良く増やしていくことで、代表的な運用としては株や投資信託への投資が有名です。
日本では銀行への預貯金が主流ですが、近年の日本の金利は超低金利のためお金はほとんど増えません。一方で、株式や投資信託といった金融資産を購入しておけば、世界または米国等の経済成長の恩恵を受けてその価値がグングン上がるため、手持ちの資産が知らない間に増えています。
また、中には保有していると配当金や分配金を受け取ることができるものもあり、僕は毎月5桁円の配当金収入が入ってきています。
こういった資産運用により、仕事を辞めても生活できるようにしたいと思っています。
4.節約
妻が浪費家だったこともあり、お金が貯まりにくい環境でしたが、僕はもともと物欲はあまりないですし、資産運用を始めたことで、できるだけそちらにお金を回していきたいという思いもあり、自然と無駄と思われる出費はなくすことができました。
以前記事にしましたが、僕は生命保険にも入っていません。
こうして考えてみると「副業×節約×資産運用」という組み合わせは「収入増加×支出削減×資産増加」となり、一般サラリーマンがFIREを達成するための近道ではないかと思います。
まとめ
妻が亡くなってから、自分の理想的な人生とはどのような人生かを考えるようになりました。その答えの1つがFIREだと思っています。それを目指して色々と行動することで、以前にはなかった楽しみを得ることができましたし、行動しなければ得られなかった知識や経験もたくさんあります。いつ終わりがくるか分からない、自分だけにしかない人生を充実したものにしていこうと思います。
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